plain set♪
この度の主役は、私(三宅.Jr)と以前から親交のある、生粋の大工さん。
「飾り気のない,質素な,地味な,あっさりした」などplainな要素を強く備える御方。
ある日、連絡をいただき「レコードをいい音でゆっくり楽しみたいので、お店に相談に行きますね。」と。
そんなplainな彼の相談を聞いて、僕が提案したシステムセットアップのお話。
冒頭でお伝えした通り彼は大工さん。
造作家具も忙しい中、ささっとjob done..
リノベされたと聞く、この度オーディオシステムを設置する場所はけして広いスペースではないけど、限られた場所をうまく活用され、逆にゆとりさえ感じさせる技が光る。
当日の打ち合わせにて決まる、配線経路確保のための家具のカスタマイズもお手の物。
音と建築に真剣に携わる者同士で共に作り上げる音空間。
こうした時も「仕事の醍醐味に触れることのできる貴重な機会」だと改めて実感できるのもの。
それでは早速、システムのご紹介を。
ROCK好きな彼には先ず、スピーカーはJBLでいきたいなと。
ブルーバッフルのスタジオモニターも検討もしたが、
なんだか彼には黒がマッチするなぁと感じるものがある。
そこで、この価格帯でも圧倒的な人気を誇る、
4312Gを軸にプランニングを進めていくことにした。
4312は1982年に登場した同社のベストセラーシリーズ。
当初から40年近くマイナーチェンジを繰り返し、JBLの提唱する音を集約したミドルレンジモデルの王道ともいえるだろう。
無骨でかっこいい漢でこのプロダクトデザインが嫌いな人がいるのだろうか。
そんな疑問さえ抱く中、僕は直球勝負とも言える選択としてこのモデルを選んだ。
そして、レコードプレーヤー。
ここもほぼ一択。
前述したplainというキーワードから、
「良いところ以外は、削ぎ落とせ。」そう連想させられる。
そこから、選んだのはこちら。
これに違いないと、確信を持ってセレクトした。
無駄を一切省き、必要な要素だけが同社の培ってこられた技術と相まり、このボディに凝縮した逸品と認識している。
名門、デンマークブランドortofonのMMカートリッジも、最初からセットアップされているし、フォノイコライザーも内蔵されているので、これからレコード鑑賞を始められたい方にも嬉しい仕様内容だ。
うっかり再生しながら寝てしまっても、最後まで再生したらアームをリフトアップしてくれる機構も搭載されているのも嬉しい。
ゆっくりとした贅沢な時間にはレコード鑑賞を。
ながら聴きも可能な利便性を求める時間には、ブルートゥース伝送による音楽再生にも対応希望ということで、中核のアンプはオーナーとの吟味によりこのプロダクトを選んだ。
レコード鑑賞にも適したPHONE 入力、そしてブルートゥース受信にも対応し、現代のトレンドニーズをキャッチしている。
いよいよ、バシッとシステムが座る。
まさにplainという感性にフィットする贅沢な空間が誕生した。
さすがと言わんばかりのこのまとまった空間は、いささか時間を忘れ雑談に花が咲いてしまうのも無理のない話。
ownerは大工さんでもあり、複合的要素を兼ねた園芸用品点も営む趣味人。
(Plain 園芸用品店)
不定期に開催されているイベントも、
全国各地から集結する拘りのプロダクトとウォームなコミュニティが見事に融合。
ゆっくり過ぎていく時と共に、エイジングされるシステム達が奏でる音は、
仕事や遊びのフィールドを全開で楽しむownerの心をきっと豊かにしてくれるはず。
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納品を終えてみて。
この度、こうして技や思いが重なって一旦完成できた空間を眺めてみて、
改めて「良い仕事をさせてもらているな」とそんな想いがこみ上げてきました。
一旦という言葉を使ったのは、オーディオの趣味にはなかなか完成という概念が存在しづらく、時間の経過によって育まれる感性や、テクノロジーの進化によって選択肢がどんどん増えていくわけですから、その時の自分にあった音楽の楽しみ方によってシステムにも変化があって当然と考えるからです。
その都度、オーナー様と感性を共有でき、お互いに楽しい人生にできると最高ですね。
おまけ。。
納品が終わり、オーナーのインスタに時々登場していたこの「東天閣の酸辣湯麺」の情報をいただきました。
自他共認める生粋の麺オタのワタシ。
早速実食するわけですが、麺のことになると少々小うるさくなってしまう性分なので、
ここは遠慮なくはっきり言いましょう。
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美味い!!!
これは求めていた衝撃の一杯!笑
どちらも強調しすぎない辛さと酸味。
どんどん口に運んでしまう味わい深い旨味に完全にノックアウト。。
普段は控えているスープ完飲まで、、、
いやはや、スタッフみんなで駆け込みたい一店をまた発見!
近くの現場が楽しみになります。笑
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オーディオシステム導入 取材協力
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