DYNAUDIO EVOKE 10&N Mode X-PM7 MKⅡ試聴レポート。
10年間発売されて来たDynaudioのExiteシリーズが終了し、新シリーズのEVOKE/イヴォークが発売となりました。
4種のラインナップから、ブックシェルフ型のEVOKE 10の試聴が出来たのでレポートいたします。
外見の、柔らかで艶やかな感触の美しい木目は、従来のディナウディオを踏襲し、外見はわずかに後方に緩やかにカーヴを描いた姿になっています。
高さ31.5cm、幅18cmというサイズは小空間での再生にうってつけ。
また、壁掛けやマルチチャンネルのサテライトなど幅広い用途にお使いいただけます。
コンパクトなうえ6.7kgという手頃な重量は、スタンドの選択にも悩むことがありません。
ウーファーは新開発のEsotec+。
口径14cmのMSP(珪酸マグネシウム・ポリマー)ワンピース・コーンは0.4mmという厚さに抑えて軽量化を図り、炭酸ストロンチウム・フェライト+・セラミック・マグネットで強力に駆動します。
ボイスコイルは38mm径のピュアアルミで、ボビンにはグラスファイバーを使用。またスパイダー型のダンパーはノーメックス製です。
トゥイーターには、新開発のCerotarを搭載。
28mmのソフトドームに加え、振動板の内側に特殊なインナードームHexisを装備。
エアフローを改善して滑らかなレスポンスと共振の排除を実現します。
マグネットはウーファーと同様炭酸ストロチウム・フェライト+・セラミックです。
クロスオーバーは1.4kHzで、スロープは2次。インピーダンスは使いやすい6Ωとしています。
繊細で温度感があり、ふくよかな感触と、コンパクトで精密な音像は前シリーズをそのままに、EVOKE 10は、従来のイメージのディナウディオとは少し感じの違う鳴り方もしていました。
それは、従来機と比べて、音がより前に開放的に放出されました。
そして、サイズを超えた量感豊かな低音と、透明感のある高域が魅力です。
今回 Evoke 10をNMode X-PM7MK2で、鳴らしてみました。
X-PM7MK2
X-PM7から大幅に残留ノイズ、出力、供給電流能力、使いやすさが改善されました。
残留ノイズは大幅に軽減し、X-PM7の出力と比較して約12dbの改善。
出力32W(4Ω)で供給電流も約2倍となりました。
従来モデルよりも大幅に静かで、スピーカーの駆動力も倍になりました。
プリ部も新設計、薄膜高分子積層コンデンサの専用品を大量に使用し、新1bitパワーアンプブロックの性能を100%発揮できるプリ部としました。
外部クロックの使用で、6種類のクロック周波数(5.6Mhz~24.5Mhz)の入力が可能。
各クロック周波数の違いによる音質の変化が楽しめます。
X-PM7MK2&Evoke 10でCyndi Lauperのアルバム「She’s So Unusual」を聴いてみました。
スピード感のある開放的な鳴り方で、この一世を風靡したエネルギッシュな歌と演奏を余すことなく再生いたしました。
歌声には、ほんのりと温度感も感じられ、シンディーの声の存在感を浮き上がらせてくれました。
販売価格(予定)
\300,000(税抜き)
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