Harbethは、１９７７年ダッドリー・ハーウッドがBBCを退社し、自らが理想とするスピーカーを開発すべく設立。

 

テーマは、「コンサートホールの音響をリスニングルームへ」

 

このテーマを具現化すべく、無響室での音響的数値よりも、リアルな「インルーム・レスポンス」を重視。

 

只今、ハーベスのスピーカーSuper HL5 Plusの試聴機が届いております。

 

GW連休空けまでの限定試聴となります。

 

 

中低域を担うドライバーユニットは、200mm口径「RADIAL2」。高域ドライバーユニットは、25mm口径アルミニウム・ハードドーム・ツィーター。そして、超高域を担うのは2mmチタニウム・ハードドーム・ツィーター。

 

異なる素材のドライバー・ユニットを、それぞれのエネルギーバランスで絶妙にコントロールするクロスオーヴァーネットワークは、厳選されたパーツを最適に配置。

最新の音響システム・シュミレーション・ソフトをフル活用し組み上げた新規設計のクロスーヴァーネットワークです。

 

 

ハーベスのスピーカーの特徴として常に取り上げられるのは、楽器を組み上げるかのように木材の特性を活かしつつ絶妙のダンプニングによって振動を制御するエンクロージャー。

音が呼吸するかのようなあたたかくナチュラルなスピーカー・パーフォーマンスを引き出す繊細なエンクロージャー・チューニングです。

 

 

 

スタンドは別売りです。￥73,440（ペア税込）

隣は、Dynaudio Special Fourty。

 

 

試聴には、Acoustic ReviveレーベルのUltimate Hi Quality CDのシリーズから３枚を選びました。

 

 

オランダの教会で録音された野入志津子によるリュートの演奏「aure nove」(AR1001)

ベルギーの教会で録音されたパトリック・デネカーによるバロック・リコーダーの演奏「Handel Recorder Sonatas」~ リコーダー、ヴィオラ・ダ・ガンバとハープシコードによるアンサンブル。(AR1002)

神奈川県相模湖交流センターでの福原彰美による「ブラームス:ピアノ小品集」。(AR1003)

 

ライヴ録音ではなく、教会、ホールを数日間借り切って、録音にはAcoustic Reviveのケーブル類を使い、演奏の質と共に、音質にとことんこだわったアルバムです。

 

リアルな各楽器の音はもちろんのこと、収録された会場の天井の高さや、広さも感じさせる高音質は、いかにも高級ケーブルやアクセサリーを製造するメーカーが製作したCDだと感心させられました。

 

実際のリュートは、ギターとは違い音量は小さなものです。時に、実際の楽器の大きさを超えるような音像を作ってしまう録音や、再生音もままありますが、このCDでの録音は、等身大でありながらも、音の透明度や繊細ながらも力強い音。

特に高域の音の素晴らしさに感心しながら聴き惚れてしまいました。

同じことは、リコーダー、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ハープシコードにも言えます。

 

ピアノの場合は、リュートやレコーダーとは違う録音になりますが、ここでも録音会場の中に立って聴いているような感覚になりました。

 

こうしたアルバムが製作出来ることに、私（末冨）もレーベルを運営している身なので、羨ましくもあります。

演奏と録音が高次元でリンクした、どれも素晴らしいアルバムです。シンプルなデザインで統一されたカーヴァー・デザインも秀逸です。

 

ハーベスのSuper HL5 Plusは、正にこのような録音・音楽にピッタリとはまった再生を聴かせてくれました。

長時間のリスニングでも疲れさせず、音楽に浸ることの出来る「音楽性豊かな」スピーカーと言えるでしょう。

 

Acoustic ReviveのCDは、当店店頭にても販売いたしております。

試聴用CDもご用意させていただいております。

 

 

スピーカーHarbeth Super HL5 Plusで、ぜひご試聴下さい。

 

 

今回の試聴にあたりマッチングしているシステムは

SACD/CDプレーヤー「LUXMAN D-05u」,

プリメインアンプは、Triode TKV-A300XK,YAMAHA A-S3000, LUXMAN  L-505uXII

現在はTriの真空管でゆったりと鳴っております。

 

 

Harbeth Super HL5 Plus

メーカー希望小売価格

￥648,000（ペア税込）

 

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