レコード・スタビライザーのお薦め。
アナログ・レコードがクルクル回っている時、レコード盤の上にいっしょに乗ってクルクル回っている重石のようなものを見たことがある人も多いと思います。
「これは一体何だ?」
「ハイ、重石です。」と答えて間違いはないと思います。
さて、その重石の役割とは?
レコードの盤面に掘ってある非常に細かい溝を、細い針(通常ダイヤモンド)がトレースし、その微細な振動を電気信号に変換し、増幅した音が音楽信号としてスピーカーから空間に放射されリスナーの耳に届くワケです。
よく考えれば0と1の信号の組み合わせのデジタルよりも、こっちの方が「こんなビニールに掘られた溝を針がトレースするだけで、お皿のような紙(が多いですよね)がこんな複雑な音楽信号を鳴らしてしまう事の方が摩訶不思議な気がする私です。
針先には、プレーヤー本体の振動、プラッターの振動、モーターの振動、スピーカーから出ている音の振動等々の大きな影響を常に受けています。
それらの振動を可能な限り抑えようとするのがスタビライザーの役目です。
重石の役目のスタビライザーも、実はスタビライザー自身も振動しています。なので、スタビライザーの色が再生音に乗ってしまうことを気にされる方もおられます。
しかしながら、スタビライザーを使うことによる音質向上がはっきりと出るものと思っています。
SAECのスタビライザー SRS-9を使ってレコードを試聴いたしました。
フィリピンのNO.1ジャズギタリストJohnny Alegre/ジョニー・アレグレさんのアナログレコードを再生。サックスも含むグループのストレートなジャズが聴けるアルバムです。
ちなみに、ちゃぷちゃぷレコードのCDではJohnnyさんはフリー・ジャズをやっています。
余談です・・・。
まずはスタビライザー無しで試聴。
これはこれで、いつもの音と言うか・・・。
さて、スタビライザーを乗せて再生!
再生音全体に渡って音の粒立ちがはっきりとして、楽器間の分離がより明確になりました。
ノイズ感が大きく減り、前後左右と上下に音の広がりを感じます。
これにより演奏の力感が明らかに増して聴こえて来ました。
SAEC SRS9は重量が約300gと、トルクの弱いレコードプレーヤーでも軸受に無理な負荷をかけることなく再生を楽しむことが出来ます。
スタビラーザーは、200g以下の軽量だと軽い感じの音になり、500g以上だと重い音の感じになると言われますが、このスタビライザーは中庸を行くバランスの音と言えるでしょう。
SRS9は、9個のステンレス製のセパレートウエイトを搭載するその構造に画期的な特徴があります。
レコードの盤面の微細な反りに応じてそれぞれのウエイトが最適な荷重を与えるため、レコード盤全体をフラットに保ち、効果的に振動を抑制することができます。
販売価格が、¥42,900(税込)と少々お値段がはりますが、使用前使用後の効果の差を考えると、もっと高額なアンプやプレーヤーを購入するほどではないと考えるとお安い(でもありませんけど・・)お買い物ではないでしょうか。
もっと高いプレーヤーを買われても、このスタビライザーを使うとより良い音になるのですけど・・ね。これが、オーディオの泥沼って言うのでしょうか。楽しい沼なら、どんどんハマりましょう!
家庭崩壊を招かぬ程度に・・・。
でも、「SAEC SRS9は、ちょっと手が出ないなあ。」と言うお方には、audio technicaのスタビライザー AT 618aがお手頃価格でお薦めです。
レコードスタビライザーの定番!
販売価格 ¥5,038(税込)
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