MarantzのプリメインアンプとSACDプレーヤーの新作の試聴をいたしました。

 

オールド・マランツを彷彿とさせるレトロ感のある外観ですが、中身は最新の技術が詰まっています。

 

 

 

プリメインアンプは、MODEL 30。

 

 

完全に分離されたプリ／パワーの2ステージ構成と、信号の純度を高めるマランツ独自のHDAMを特徴とするMODEL 30は、卓越したサウンドクオリティを提供します。

 

サウンドマスターによって緻密に、そして注意深く行われるサウンドチューニングにより、限りなく繊細なディテールとマランツならではの豊かな音楽性はここから生まれます。

 

堅牢なスチール製シャーシをベースにアルミ製の重厚なサイドパネルと高剛性なスチール製トップカバーで構成されハウジングは、振動による影響を排除します。

 

 

MCヘッドアンプを内蔵しており、MCカートリッジとMMカートリッジの両方に対応しています。

 

Hypex社製クラスDパワーアンプ「NC500」に、独自のプリ部を組み合わせたセパレートアンプ的な仕様。

このパワーアンプ部に専用スイッチング電源を搭載することにより、これまでよりもコンパクトな回路設計が可能になり、その分空いたプリ部が充実することになりました。

 

200 W + 200 W（4 Ω） 100 W + 100 W（8 Ω）

鳴らしにくいスピーカーも難なく鳴らす駆動力を持っています。

 

 

販売価格

￥270,000（税抜）

 

 

SACD 30n

 

 

 

Amazon Music HD、AWA、Spotify、SoundCloudなどのストリーミングサービスや音楽ファイルの再生に対応。

 

光デジタル入力と同軸デジタル入力は、192 kHz / 24 bitまでのリニアPCM信号に対応しています。

また、ＰＣと直接接続するためのUSB-DAC機能も搭載しています。

 

 

通常のボリューム固定出力に加え、アクティブスピーカーやパワーアンプに直接接続できるボリューム可変出力を備えています。

ボリュームはリモコンから、またはHEOSアプリによってコントロールできます。

 

 

販売価格

￥270,000（税抜）

 

 

林あけみ（ピアノ）と石内幹子（ヴァイオリン）によるデュオ「KANADEYA」によるCDを聴いてみました。

 

クラシック、ジャズ、ポップスとジャンルを横断する活躍をするヴァイオリンとピアノの演奏が聴けるCDです。

甘味なヴァイオリンとピアノのイージーリスニングと思いきや、取り上げた曲はバラードやクラシックの名曲が並んでいますが、演奏は結構力強くホットです。

 

ホールでの録音。音質にもこだわった作りのCDです。

 

 

コンサートホールの澄んだ空間の中にヴァイオリンとピアノが浮かび上がり、ぐっと前に張り出して来る勢いが音にありました。

 

ヴァイオリンの弓が弦から離れて行った後の余韻のようなかすかな響きも逃しません。

 

ピアノの共鳴版から複雑に立ち上がって行く倍音も掬い取る繊細さをもった鳴り方をします。

その反面、ピアノの力強い響きも共に表現します。

 

高音は明るすぎず、刺激のある音は抑えられ、ピアノの低音は力感を持って豊かに鳴り響きます。

 

以前のマランツの音と比べると、より繊細な音に加え、力感が加わって来た感じで、ジャズの演奏の時の迫力は十分でした。

同時に、これまでの柔らかでシルキーな肌触りも残していて、ヴァイオリンの音には引き込まれました。

 

 

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