FLUX HIFIの振動型スタイラスクリーナー SONIC のご紹介。
今回は、スタイラスクリーナーの新定番FLUX HIFI SONICのご紹介です。
1970年代は、数多くの会社で振動型スタイラス・クリーナーが開発されていました。しかし、80年代のCDの登場でマーケットから姿を消して行きました。
ドイツのバーデン・ヴェルテンベルク州プフォルツハイムで2015年設立されたFLUX HIFI社は、近年のアナログブームの再燃から、振動型スタイラス・クリーニングに再び光を当て、現代ならではの新しいテクノロジーを投入し、SONICを完成いたしました。
レコード盤は、ディスク面だけ掃除をしただけでは、スタイラスに汚れが付着した状態でいくら音溝をトレースしても、正確な音楽信号を読み取れません。両方の汚れを取る必要があります。
手動式のスタイラスクリーナーでは、どうしても取り切れない汚れが残ってしまいます。そのクリーニング効果絶大なアイテムが登場いたしました。
それがこのFLUX HIFI SONICです。
超音波洗浄の方式と同様の技術が用いられ、スタイラスの表面は、専用のクリーニング液FLUX FLUIDとブラシ・パッド(約10.000本のポリエチレンの集合体)の振動により洗浄されます。
レコード盤との接点であるスタイラスには再生を経るごとに不純物が付着し、想像を超えて汚れていきます。
汚れの付着したスタイラスでは、音楽信号の読み取り精度が落ちる他、カンチレバーそのもののサスペンションやカートリッジ本体のメカニカルな部分においてのダメージを蓄積する原因となってしまうことがあります。
SONICは、このスタイラスに付着した汚れに対して絶大なクリーニング効果を発揮します。
ブラシ・パッドの表面は針先に対して縦、横、斜めの3次元の振動を与える、過去に例のない振動方式を採用しており、汚れの除去を確実なものとしています。
この時、専用のクリーニング液「FLUX FLUID」はパッドから針先を保護しつつ振動を効果的に伝達する役割を果たします。
SONICのクリーニング効果
レコード再生直後のスタイラスの様子
一般的な手動タイプのクリーナーを使用したクリーニング後
SONICを使用したクリーニング後
使い方は簡単です。本体をターンテーブル上に乗せ、付属の専用クリーニング液「FLUX FLUID」を本体前方にあるブラシパッドに1滴たらします。上部ボタンを押し本体を稼働させた状態のブラシパッドの上に針を乗せる。クリーニングは15秒で終了。
針先をブラシパッドの上に乗せた後に稼働させてしまうと、針先が飛んで行ってしまうことがあるのでご注意下さい。
ダンパー部分を適度にほぐすことで、針先のエージングも出来ます。これも15秒でOK。
アナログ・ファンのマストアイテムになる事必至でしょう!
さて、針先のクリーニングの終わったOrtofonのカートリッジ MC-Q20で早速アナログレコードを再生してみました。
早速、「JIM HALL:COCIERTO」を試聴。
ジャズ・ギターの名手、ジム・ホールがチェット・ベイカー(tp)、ポール・デスモンド(as)らと共演し、ロドリーゴの「アランフェス協奏曲」他を、スウィンギーに快演した、演奏の質の高さでは屈指の名盤・人気盤です。
ギター、トランペット、アルトサックス共々、ソフトな音色の演奏で音のエッジも丸めの3人ですが、クリーニング後に聴いた演奏では、ただマイルドだけではない、音のエッジの立ったパワー感が増した演奏になりました。
針先の洗浄前と後では、ノイズ感の大幅な減少のみならず、音の緻密さと空間の感触の大幅なアップに、「今後は必ず洗浄をしなければならない!」と、感じざるを得なくなりました。
アナログレコードの再生には、レコード盤のクリーニングは勿論のこと、針先のクリーニングも必須条件と言えるでしょう。
特にMCカートリッジをご使用される方は必需品!
「見違える。」とは、このこと!(会長談話)
主な仕様。
型番 | SONIC |
形式 | スタイラス・クリーナー |
重さ | 48g |
付属品 | FLUX FLUID (クリーニング液) |
電源 | 単4乾電池×2本 |
連続使用時間 | 約5時間 |
オプション | 補充用クリーニング液 FLUX FLUID 15ml ¥6,000 (税別) |
価格 | ¥25,000(税別) |
店頭で、針先のクリーニングの実演も可能です。
お問い合わせはこちら。
℡ 0835-21-5555
*使用した写真の一部は、FLUX HIFI SONICのホームページ掲載の写真を転載いたしました。ご了承下さい。