名門DIATONEの新作スピーカー(プロトタイプ)の試聴!
本日はお題のとおり、
今回いち早く試聴させていただきました「 DAIATONE 」ブランドの新スピーカーのご紹介です。
まだ型番も決まっていないそうです。
三菱電機が手掛ける名門ブランドDIATONEは、2016年に創立70周年を迎えました。
我々(末冨 ≒60歳)にはなじみ深い国産ブランドです。
そのDIATONEが満を持して五月に衝撃のニューリリース。
9月に発売となる新作スピーカーのプロトタイプが、
本日当店のオーディオ・ルーム運び込まれました!
新素材カーボン・ナノ・チューブと数種類の樹脂を最適に配合し、
射出成型したNCV振動版を使用したトゥイーターと16cmウーファーを搭載。
この素材は、伝搬速度が秒速6.000mを超える!という驚きの数値を示しています。
業界最速とも言えるハイスピードなサウンドを実現しており、より音楽性豊かに描写することが可能となっております。
メーカー様と専務がセッティングする様子を見守る社長。
超タイトスケジュールのため設置の追い込みは万全とは至りませんが、
アキュフェーズのCDプレーヤー DP-550と、同じくプリメイン・アンプ E-600のセットアップにより、試聴を開始。
DAコンバーターは、Nmode Model X-DP-10を使用。
メーカー様の解説を聞きながら、色々なジャンルのCDを取り換えながら試聴を繰り返しました。
続いて、プリメイン・アンプをNmode Model X-PM-100に交換。
試聴してみて、まず驚かされたのは「システムが消えた」感覚でした!
スピーカーの存在が我々の意識の中から消えてしまい、音楽だけが残り、部屋に広く広がりました。
スピーカーの後ろに音像が広がるだけではなくて、前にも出て来るので、ジャズでは演奏の迫力を十分すぎるほど感じることが出来ました。
ベースの弦が震える生々しさと、ドラムのブラシの音がリアル。叩かれたスネアーの皮がへこむ様が想像出来るほどと言うと大袈裟でしょうか。
私は思わず「これで、エレクトリック・マイルスが聴きたい!」と叫びそうになりました。
また、低音のビートが続くCDの演奏は、低音の立ち上がりが正に最速の再生をし、スピード感満点で、且つ力強さを見せつけました。これには、専務も興奮気味に。
一方古楽の再生では、古楽器の繊細さを十分に表現していました。アンサンブルの楽器の距離感までも分る様な音像には感心させられました。
どこかに向いて色付けするのではなくて、録音された音楽を直にリスナーに伝えることの出来るスピーカーだと感じました。
これはプロトタイプなので、この後はもっと多くの改善も施され、より高い理想に向けた姿で登場することになるそうです。
スピーカー前面のネットはついておりません。
その代わりに、スピーカーの上から被せるDIATONEのロゴの入った布が付けられるそうです。
ずっと以前は結構こういうスタイルをとっていたスピーカーがあったものでした。
最新の素材を使ったスピーカーに、こんな古風な仕様が楽しいではないですか。
最終的には、エンクロージャーの仕上げ塗装は、ピアノ塗装の6回の塗り重ねになるそうです。
高級感が益々アップすることでしょう。
サイズ的にも、日本の家屋にはピッタリの大きさでなないでしょうか。
オーディオ・ファンを超えて、より多くの音楽ファンに聴いてもらいたい逸品となって9月に我々の前に現れると思います。
多くの人に期待以上の驚きを与えることとなるでしょう。
何より名門復活に拍手を送りましょう!
最後に余談になりますが、設置されたスピーカーの情報を得ようとネットで検索し、あるオーディオ・ライター氏の試聴記を見付けました。
そこに写真が載っていたのですが、それを見ていたら、正にそこに写っている方々が御来店されたではありませんか。
いやあ、これにはびっくりさせられました。
本日使用したカメラとレンズを紹介いたします。
カメラは、SONY α-7Ⅱ(ILCE-7M2K)。レンズは、SONY Vario-Tessar T FE24~70mm F4 ZA OSS(SEL2470Z)
*中古アナログレコードが新入荷いたしました。当店では、中古アナログレコードの販売もいたしております。
思いがけない盤に出会うかもしれません。