「ness_music_cafe_bar_records 」インストールレポート
いつもお世話になっております。
二代目代表の三宅です。
以前から店舗への音響機器の導入提案、インストール業務は行っていますが、この度のようにコンセプトヒアリング、プランニング、システムレストア、インストール、イベントサポートなど多岐に渡り関わらせていただい内容となり、とてもストーリー性のある導入事例となった店舗様がございますので、そちらをご紹介したいと思います。
お店のお名前は「ness music cafe bar records」と申されます。
誕生秘話から現在に至るまでをダイジェストでお楽しみください。
2023年の初めの頃に私が敬愛する先輩から、「「music cafe bar」を作りたいのよね」とのことで、ご相談をいただきました。
世の中がコロナや戦争といった決して明るいとは言えない混沌とした情勢の中、物価も高騰し、人の動きも悪く、財布の紐も硬い中、このタイミングでお店やられるという人生をかけた覚悟のようなものを強く感じました。
私もその気持ちに応え、是非力になりたいと強く思ったわけです。
早速まずは現場調査に行くと、
3階建てのビルの一階に在する細長~い店舗で、
これは音響特性的にもなかなか苦戦しそうだなと第一印象で感じました。
これから、作られるカウンターや収納棚などが施されたらどのように変わってくるかと、
想像を膨らませながら、システムの構成も練っていきます。
一番最初に決めなければいけないのは、大型のスピーカーです。
大型といえばJBLやビンテージ品を活用するなら、ALTECなどが主流とも言えますが、
オーナーの物腰が柔らかくとても優しい性格に、TANNOYはどうなんだろうと考えました。
そこで、「そうだ!倉庫にくたびれているけど再生が可能かも知れないTANNOY ARDENが眠っている。」と、思いつき、オーナーの共感の元、このスピーカーの再生に着手を初めました。
まずは徹底的にクリーニングから行います。(ユニットのエッジも見てのとおりボロボロに)
エッジの修復をするため、ユニットをエンクロージャーから外し、
無事にエッジの張替えが済み、ユニットの動作チェックを行い、こうしてまたマウントいたします。
女性スタッフさんに、思いを込めて徹底的に磨き込みを担当してもらいました。
きれいに磨いて、何度も何度もワックスやオイルを浸透させ外装に潤いを与えていきます。
かなり良い仕上がりになってきました。
そうこうしている間に店舗の工事も進んでいきます。
電源の事、設置スペース、配線経路の確保などなど多岐に渡りアドバイスと議論を重ねます。
コストと見合わせて、ご要望を限りなく理想の状況に持っていきます。
様々なやりとりをしながら、いよいよ、オーディオの納品日を迎えます。
準備できる物と現場で加工していく内容とがあります。
ケーブルが長尺になった場合などは現場で接続用のプラグを製作します。
オーナーも興味津々に見つめてくださっていますね。笑
傷がつかないよう、養生なども万全に行います。
さて、配線や電源環境も整った状況で、いよいよ主役のスピーカーを設置します。
こちら↓後から手に入った物ですが、御客様から譲り受けたオーディオボードのRASK。
大型スピーカーならではの低域の膨らみがちな状態をこちらを敷くことによって、共振抑制ができ、タイトでしまった低音に仕上がりました。
アンプは色々と吟味しましたが、LUXMANのセパレートタイプの真空管アンプをセレクト。
これがお店とオーナーとピッタリとハマりました。
オーナーはもともとDJもされておられる方で、
たくさんあるレコード音源を主としてかけたいということで、王道のTechnics SL-1200MK7を二台、
DJ MIX PLAYもするため、ミキサーも導入されました。
粗方システムが組み上がってきたところで、一旦喜びの記念撮影を。笑
なんとも微笑ましい、、思い出に残るワンシーンです。
早速、こけら落としとして音を出します♪
感動の瞬間。(動画を取っておきたかったですね。)
なんともうれしそうなオーナーの笑顔が印象的で、
我ながらいい仕事ができたなぁ、この笑顔のためにこの仕事がんばってるんだよなぁ、と冥利に尽きる思いに満たされました。
オーナーの友人、私にとっても先輩にあたる園芸のプロによるサボテンの展示が、また良質な雰囲気を醸し出していきます。
そしていよいよ、ゆる~くプレオープンを迎えます♪
オーナーのお手製の手料理も振る舞っていただき、感無量です。
息子さんも手伝っておられ、子どもがいる身としては羨ましく、なんともまばゆい光景です。
将来こんな日がくると最高だなと勝手に自分とも重ねてしまいましたし、私の父もこんか気持ちでいてくれているだろうか、、などいろんな思いがこみ上げてきました。笑
こうして、めでたくオープンをして、オーナーのお人柄やお店の居心地の良さなど相まって、どんどん人気店となりました。
先日は、当店にAcoustic Revive の社長からの御縁にてかのピーター・バラカン氏もお店にお連れすることが叶いました。
オーナーも青春時代から大ファンだったそうで、大変喜んでくださいました。
Acoustic Revive 社長 、同社小林さん、ピーター・バラカンさん、ライターの山本さん、nessのオーナーひさおさんと記念撮影。貴重な一枚です。
その当日ピーター・バラカンさんが当店に来ていただき、ルームツアーをしていただいた動画も貼っておきます。これも貴重な機会となりました。
ピーター・バラカンが語る「いい音楽を楽しむ方法」
A Taste of Musicは、音楽の伝道師ピーター・バラカンさんが素敵なオーディオ空間を訪ねながら、自ら選りすぐった音楽の魅力をライヴやレコードの聴きどころとともに隔月程度のペースでお届けするWebマガジン。
そちらにも取材いただきましたので、お時間ある時に是非御覧ください。読み応えのある記事です。
皆さんに絶賛をいただいた「ness music cafe bar records」さん。
たくさんの方の笑顔に囲まれながら、上質で温かい空間で楽しい時間を過ごされており、早いもので先日一周年のPARTYも催されました。
当日はMcIntoshのセパレートアンプを持ち込み、DJもさせていただきました。
その時の様子を撮影、編集を行いましたので是非そちらもご欄ください。
ness_music_cafe_bar_records
レコードを聴きながらゆったりできるカフェバー
営業時間
昼の部 13:00~17:00
夜の部 19:00〜23:00
※(金、土曜日、祝祭日前は〜24:00)
店休日 木曜
駐車場 有 隣接南側に6台
山口県防府市緑町1-11-3 1F
素敵なお店ですので気になられる方は、お気軽に足をお運びくださいね。
♪♪♪
最後に、私とness のオーナーひさおさんとで周南市のvec[vegetable_eat_culture]さんで開催された、セレクトショップRAT HOLEさんの4周年記念パーティーにGUEST DJで参加し、久しぶりに夜遅くまで遊んだ時の画像を貼っております。笑
音楽は人の心を豊かにし、人と人を繋いでいける不思議な魔法みたいなものですね。
そんな空間、時間を構築し、たくさんの方の人生に彩りを与えていけたらと思います。